はじめに
接種前後のケア
- いつも元気で今まで何ともなかった場合でも、ワクチン接種後は【体調が悪くなる・症状が出る】ことがあります。
- 当院では接種後の体調変化が無いか確認するため《接種後15分待機・帰宅後の状態観察》をお願いしております。
- いつも行く動物病院・ペットクリニックがあれば、できるだけ『かかりつけ動物病院での接種』をおすすめします。
接種の特例免除
- 持病や長期治療中など、当該年度の「狂犬病予防接種免除」を受けられるケースもあります。
- ご心配事やご不明な点がある場合は、動物病院・ペットクリニックで獣医師にご相談下さい。
- 狂犬病予防接種の特例免除は『獣医師診断による正当な理由が証明された場合』に限ります。
狂犬病予防接種
犬の登録と狂犬病予防ワクチンの接種は法律で義務付けられています
狂犬病予防ワクチンの接種(年一回) | 犬の登録(未登録犬対象) |
登録犬の死亡届(※) | 登録内容の変更届(※) |
鑑札・済票の再発行手続き(※) |
(※)動物病院やペットクリニックではできない手続き(鹿児島市にお問い合わせ下さい)
鹿児島市の集合注射
毎年4月~(※鹿児島市の予定による)
- 鹿児島市では毎年4月から【狂犬病予防ワクチン集合注射巡回】を実施します。
- 期間中は、市内各地域の指定場所で告知された日時に「集合注射」を行います。
- 鹿児島市内の指定された動物病院・ペットクリニックでは一年中接種できます。
- 集合注射の「日程や場所」は、毎年【鹿児島市の予定】で変わります。
- 集合注射の詳細については、動物病院やペットクリニックではお応えできません。
接種の条件と場所
接種の条件
生後約3ヶ月(91日)以上経過した健康な犬
- 持病がある・最近手術をした・薬を服用中・高齢犬など、健康・体調面に不安がある場合は、前もって動物病院やペットクリニックにご相談下さい。
昨年も受けた場合
- 前回接種を受けた(登録済みの)場合は、3月末~4月に保健所から予防接種の案内が送られてきます。
- 狂犬病予防接種を受けられる際は、必ず「送られてきた案内ハガキ・鑑札・済票・料金」をご持参下さい。
- 案内に記載された「集合注射会場」、またはお近くの動物病院・ペットクリニックで接種を受けて下さい。
初めて受ける場合
- 料金をご持参の上、犬同伴で「集合注射会場」または「動物病院・ペットクリニック」にお出かけ下さい。
- 集合注射が不安・苦手な場合は、動物病院・ペットクリニックでの接種もしくは登録をお薦めいたします。
- この時期、動物病院・ペットクリニックは通常の外来も多くなるため、事前に電話予約等をお願いします。
注)集合注射の詳細については、動物病院やペットクリニックではお応えできません。
接種できる場所
- 公園などで行われる「集合注射」は、保健所の職員が受付して当番の獣医師が注射します。
- 事前に「予定日時」と「会場・場所」を確認し、指定時間内に犬同伴でお出かけください。
- 動物病院・ペットクリニックでの接種は、なるべく事前の電話予約をおすすめしています。
予防接種の料金
当院で接種する場合
狂犬病予防接種の料金お支払いは現金のみ
初診の方は問診票記入とご本人確認が必要
- 狂犬病予防接種以外で受診や購入をされた場合は料金別途加算されます。
- 当院ご利用が初めての飼い主様は[問診票記入]をお願いしております。
犬の登録がお済みの場合
内容 | 料金(税込) |
---|---|
初診登録料※ | 0円 |
診察代※ | 0円 |
登録手数料 | 0円 |
注射代 | 2,850円 |
済票交付手数料 | 550円 |
合計 | 3,400円 |
※狂犬病予防接種以外の診療対応がある場合は、初診登録料や診察代等が別途必要です。
犬の登録から必要な場合
内容 | 料金(税込) |
---|---|
初診登録料※ | 0円 |
診察代※ | 0円 |
登録手数料 | 3,000円 |
注射代 | 2,850円 |
済票交付手数料 | 550円 |
合計 | 6,400円 |
※狂犬病予防接種以外の診療対応がある場合は、初診登録料や診察代等が別途必要です。
再交付手数料
内容 | 料金(税込) |
---|---|
鑑札 | 1,600円 |
注射済票 | 340円 |
※「鑑札・注射済票」の再発行は、鹿児島市保健所での手続きとなります。
接種前の注意点
持病あり・通院中・薬服用中・高齢は獣医師に相談
- ワクチン接種は必ず【ワンちゃんの体調が良い日】にお願いします。
- ワクチン接種の当日は【朝食や飲水の制限しなくても大丈夫】です。
- 動物病院・ペットクリニックで接種される場合は事前に電話予約して下さい。
- 同じ日に他のワクチンを接種、ノミ・ダニ駆除薬などを使用しないで下さい。
※狂犬病予防接種は、各自治体に登録している動物病院・ペットクリニックか、指定の集合注射場所でしか接種できません。
接種後の注意点
接種後数時間はストレスをかけず近くで様子を観察
- 接種後はまれに体調が悪くなったり、副反応が出たりする場合があります。
- 接種後数時間は様子に変化がないか、容態が悪くならないか、様子を観察して下さい。
- 接種後『体調不良(副反応)』が見られたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
- 接種後は激しい運動・環境の変化など、身体に負担がかかることを行わないで下さい。
- 狂犬病ワクチン以外の混合ワクチン等は最低3週間以上経過してから接種して下さい。
- 手術予定がある場合は2週間以上前または術後1週間以上経過してから接種して下さい。
軽度~中度の副反応例
- 元気がなくなる[体温が高い]
- 嘔吐(おうと)や下痢(げり)をした[見た目普通]
- 食欲がない・食べない
- いつもより身体をかゆがる・なめる
- 顔がむくんでいる[腫れている]
危険な重度の副反応例
【注意】初めは軽い症状でも[急変]することがありますので軽視しないで下さい。
- 軽度~中度の反応が複数ある
- 接種後すぐに様子がおかしい
- 呼吸が苦しそう
- 意識がもうろうとしている
- 痙攣(けいれん)がおこった
- ぐったりして嘔吐(おうと)脱糞(だっぷん)した
狂犬病について
「狂犬病ウイルス」は《動物から人に感染するウイルス》です!
媒介動物(アジアでは主に犬)にかまれてできた傷口から感染します。
人間も感染すると[ほぼ100%死にいたる]恐ろしいウイルスです。
神経や脳を侵すウイルスなので、発症すると名前の通り「狂ったように」なり、最後は死に至るケースがほとんどです。
日本国内では現在発症報告がありませんが、身近なところでは 2020年に海外で犬にかまれた人が入国後(約3ヵ月後)に亡くなった例がありました。
ちなみに、感染・発症した人から別の人への2次感染の心配はありません。
狂犬病予防法
昭和25年8月制定、平成11年12月改正。
各自治体の政令にも準用。
飼い主様が法律で定められている義務(犬の登録と年一回のワクチン接種を行うこと)を行わず、違反した場合は『20万円以下の罰金刑』が科せられる、という法律があります。