Q&A

よくある疑問カテゴリー

※当ページは獣医療業界に関する当院の経験・調査をもとに編集しており、個人的なご質問にお応えしているものではありません。

病院の組織

動物病院やペットクリニックって医療機関ですか?

厳密には動物病院(獣医業)は医療機関ではありませんが、獣医療法で「動物診療施設」と定義されています。

標準産業分類では、人間の病院が医療・福祉、動物病院は「学術研究・専門・技術サービス部門」に入ります。

動物病院と同じ分類の中には、弁護士事務所・税理士事務所・建築設計事務所・社労士事務所などがあります。

動物病院内で使っている医療機器・設備・薬品類には、人間の病院と同じものも多いので診療施設となります。

動物医療センターとペットクリニックは何が違う?

一般的に、動物医療センター・動物病院・ペットクリニックなどは、名称による対応内容の大きな違いはありません

動物病院・動物医療センター・ペットクリニック[以下、動物病院]は、基本的にはすべての診療科目に対応します。

ちなみに今あるセンターやグループは、群れや権威を好む獣医師によって作られたペットブーム期の形骸化組織です。

鹿児島県では実質「鹿大附属動物病院」が2次診療形態で、他は多少の違いがあっても1次診療形態となっています。

※形骸化組織:外見だけで実質的な意味を失っている集団

動物病院にも歯科・眼科・耳鼻科・皮膚科がある?

大部分の一般的な動物病院では、専門科名を病院の名前に付けたり、診療科目を限定した診療は行っておりません

動物病院としては、基本的にすべての診療に対応していますが、対象とする動物の種類はそれぞれ違いがあります。

特に小動物は、食事や環境など獣医学以外にも影響を受けやすいので、広い視野と見識で診断する必要があります。

なお、動物病院によっては歯科や産科など、一部対応していない内容もあるため、事前に電話等で確認して下さい。

普通の動物病院と大学の動物病院の違いはナニ?

鹿児島県の場合、役割分担として一般動物病院が「1次診療形態」、大学附属動物病院が「2次診療形態」となります。

1次診療は、幅広く飼い主様と対象の動物を受け入れ、一番最初に診察・治療することになる動物病院とお考え下さい。

2次診療は、一般動物病院の紹介を受けて、人手や特殊な機材が必要な検査・手術に特化した役割を担う動物病院です。

1.5次診療・先進医療などの言葉で自分を良く見せようとする動物病院は、考え方や運営の問題が多いように感じます。

犬・猫以外のペットを診る病院はナゼ少ないの?

鳥やエキゾチックアニマルを対象とする動物病院が少ないのは、大学の「獣医学部(獣医学)で学ばない」からです。

対象とする獣医の多くは、①独学で勉強する、②先に習得している獣医師・動物病院で学ぶ、などの過程を選びます。

鳥・エキゾを診る獣医師は「性格や興味の偏りが大きい」ため、犬・猫の診療に対して大雑把な面が出てしまいます。

対象動物が多いと特別に思えるかもしれませんが、逆に飼い主様への配慮や獣医師の人間性などで評価が分かれます。

※エキゾチックアニマル(エキゾ):犬・猫・産業動物以外の動物の総称

運営・体制

夜間専門や24時間診療の動物病院ってあるの?

鹿児島県内においては、定期休診日がない動物病院は若干ありますが、夜間専門や24時間診療体制の動物病院はありません

動物病院の年中無休や長時間診療は、常に潤沢な人員と財源+高度な管理が不可欠なので、民間では現実的ではありません。

ただし、一般動物病院でも「カルテが有効な飼い主様の救急限定対応」など、独自の時間外対応をする動物病院もあります。

また、鹿児島地区獣医師会と鹿大動物病院が、電話予約のみで時間帯と地域を限定した夜間当番・夜間診療を行っています。

認定医や専門医がいる動物病院のほうがいい?

よくネット上で「認定医や専門医のいる動物病院を選べ」という情報がありますが、正直その選び方は「間違い」です。

通常、受診する約9割は1次診療形態なので、そこで認定医・専門医が必要と判断されれば紹介されることになります。

最初に的確な診断をする視野の広い獣医師に診てもらうかが重要なので、全く認定医・専門医である必要はありません。

ただでさえ研究者タイプの獣医師が多いため、経験や知識が偏っていると誤診・自己完結される危険性が高くなります。

特殊な設備や治療をしている動物病院がいい?

残念ながら特殊な設備や治療法を導入している動物病院は、不要な処置や検査を含むため累積費用が高額になります。

未承認の薬品やあまり普及していない治療法は、単価が高い割に不確定要素が多いという実験的な側面もあるんです。

珍しい機械や療法に頼る獣医師は、プライドが高く基本的な診療ができないのを誤魔化そうとする傾向も見られます。

後で後悔をしないためにも、的確な診断で無駄や危険を回避できる視野の広い獣医師が診る動物病院を選びましょう。

愛護活動や特定分野で有名なところがいい?

〇〇で有名などの言葉は人の思い込みやうわさが集積されて伝わるものなので、実際と異なるケースが多くなります。

また、獣医療には、飼育者等が獣医療サービスを正しく理解し適切に選択できるよう定められた広告制限もあります。

社会貢献・ボランティアなど院外での活動は、国家資格の特性上、獣医師会や自治体などを通して公式に行われます。

単独の愛護活動や自己中な診療など、専門家として立場をわきまえない動物病院は決まって評判が悪いのも事実です。

動物病院内ではどんな人が働いているの?

一般的な動物病院では、①獣医師、②看護スタッフ、③トリマー・ドッグトレーナー、④受付・事務員などが働いています。

①は獣医学部卒の国家資格取得者で、②③は3年制動物看護科や2年制動物専門学校出身が多く、②④は一般採用もあります。

2023年には「愛玩動物看護師」という国家資格もできましたが、様々な動物関係の認定(公認)資格を持つ従業員もいます。

大部分の動物病院では、主に②③のスタッフが電話・来院対応から獣医療補助・入院お預かり管理まで幅広く従事しています。

ネット情報

ホームページで医療機器の紹介は必要なの?

自院のホームページで医療設備や新規導入機器を紹介したり、症例研究や発表歴を掲載している動物病院をよく見かけます。

果たして、動物病院を探す時に「医療機器の有無や獣医師の経歴」を見て選ぶ飼い主様がどの位いらっしゃるんでしょうか?

これらは動物への愛情よりも学問や研究・権威に関心が高い証拠であり、動物や利用者にとって有益な情報とは思えません。

機械や肩書で自分を誇示する獣医師は、どんなに優しい先生だと感じても内面は学問や権威に傾倒する学者的志向なんです。

グーグルレビュー件数に差があるのはなぜ?

クチコミ件数は「年数の長さや対象動物の数」でも違いがあり、数が多いから・高評価だから良い動物病院とは限りません

実は、保護猫の格安手術やペット業者との提携など、外部からの要求を無節操に受け入れる動物病院ほど件数が多いんです。

それらの動物病院には、初めて利用した方や割引目当てで利用した方など、一見さんのレビューが多く付く特徴があります。

件数が多くても、待ち時間が長い・対応がおかしいなど疑念を感じて、途中から別の動物病院に替わる割合も高いようです。

※一見(いちげん)さん:利用自体が初めての方や特定の目的のみで利用する方

「名医です」とか「料金が良心的」は本当?

ネット上に存在するクチコミやレビューは、初めて利用した時の印象や個人的・一時的な感想が大部分を占めています。

中でも「新しい動物病院や軽度な用件でご利用」の場合、優しい・きれいなど表面的な評価が多く付く傾向があります。

なお、費用や獣医師の技量に関するレビューは、それぞれ内容が異なり極めて専門的であるため全く参考になりません。

特に、利用経験や知識が少ない方・感動しやすい方は、大げさな表現になりがちなので惑わされないようにしましょう。

SNS主体で情報発信している動物病院は?

動物病院や獣医師がSNSなどを利用する場合、自分たちの立場や社会的影響を考えた「制限や自重」が必要だと思います。

動画配信サイトやSNSは、不特定多数が閲覧できるので、内容次第では獣医療法等に抵触する可能性が高くなるからです。

実際に利用していない無関係な人も評価・コメントできるため、飼い主様が正しく判断できなくなる危険性があるのです。

SNSや動画配信を多用する獣医師は、承認欲求が強く、資格事業者としての節度や品位に欠ける性格の人が多いようです。

クチコミサイトはどのくらい信用できる?

そもそもネット上のレビューやクチコミは、投稿者や内容が不透明で確証が持てないものであることをご理解下さい。

その中でも割と病院の体質が分かるのは、グーグルクチコミの「悪い評価の数や内容と病院側の対応」だと思います。

巷のまとめ系サイトはほとんどあてになりませんが、一番信用できないのはウソや捏造が多い「カ〇ーペット」です。

悪評まとめ系サイトへの有料登録をアピールしている動物病院は、自ら世間知らずで評判が悪いことを示しています。

病院の利用

待合や駐車場が一杯なのは人気だから?

いつも混んでいる・待ち時間が長い理由は、人気とは全く関係なく院長の考え方や病院のレベルの低さにあると言えます。

いつも混む動物病院は自分たちの改善や努力をせず、従業員や機械・設備を増やすなど、利用者無視の運営をしています。

滞在時間が長くなる主な要因は、①業務能力が低い、②団体や業者との提携、③愛護手術やトリミングの集客、などです。

①~③があると適正な診療が受けられない、事故やトラブルが起きやすいなど嫌な思いをされることが増えてしまいます。

別の動物病院に移っても大丈夫ですか?

初めて行った、今通っている動物病院が本当に良いか確かめる意味でも、飼い主様が自由に選択・変更して大丈夫です。

先に体調不良などで動物病院を受診をしてから変更される場合は、料金明細・検査結果・処方薬などを持参して下さい。

何回か行ったけど「待ち時間が長い・対応が悪い」など不信感や嫌悪感を感じ始めたら、早めに他院を利用しましょう。

特に動物病院の利用経験が少ない方は、親切だ・優しいなど表面的な感想で過度に信用し過ぎないよう注意して下さい。

動物病院に行く時は予約が必要ですか?

動物病院には院長の考え方や対応能力に差があり、多数を占める「ゆるゆる系」と一部の「しっかり系」に別れます。

受付に対する考え方がいい加減な「ゆるゆる系」は、来院が集中しやすく長時間待たされることが常態化しています。

連絡しても1時間以上待たされるなど問題外なのに、人気があると勘違いしている獣医師や飼い主様が多いようです。

逆に電話応対や予約管理ができている「しっかり系」は、来院が集中しても対応が早く流れがスムーズだと思います。

動物病院の予約はキャンセルできる?

当院の場合、キャンセルは可能ですが、①受診・購買等、②お預かり・ケア、でキャンセル料に違いがあります。

①は「来院する」予約で、内容を事前に把握・待ち時間の軽減等が目的のためキャンセル料金は必要ありません。

②は「場所や人員を占有する」予約で、病院側や他の飼い主様に迷惑がかかるためキャンセル料金が発生します。

そもそも、来院対応がいい加減な動物病院ほどトラブルや迷惑行為に振り回されやすいので十分注意して下さい。

行く前に動物病院の評判を知るには?

最初の頃は印象が良かったけど、徐々に不満や不信感を感じて動物病院を替える飼い主様がたくさんいらっしゃいます。

個人としてはネット等で調べるしかできませんので、できれば「経験豊富なご近所様やお知り合いに相談」して下さい。

また、ご自身が気になる動物病院を利用して「獣医師・スタッフの対応や相性を比べる」ことで納得できると思います。

クチコミ・レビューに関しては「それぞれ内容や感じ方が違う・投稿するのは極一部」という点を前提にご判断下さい。

医師・職員

何を見れば良い動物病院か見分けられる?

正直なところ、良い動物病院かどうかの感じ方は、飼い主様それぞれの価値観や評価点が違うため単純な定義はできません。

ただし経営者の性格は病院全体に反映されるので、従業員の表情や動き、待合が整理されているかを観察すれば分かります。

いくら良い獣医師だと感じても、待ち時間が長かったり、従業員や利用者の雰囲気が悪ければ良い動物病院とは言えません。

飼い主様への対応(カルテ管理・スタッフ教育)や設備・運営面の配慮、獣医師の診断力などトータルでは必ず差が出ます。

獣医師のどこを見れば良い悪いが分かる?

獣医師は、①動物や人が好きなのか②獣医学が好きなのかの割合で、動物や飼い主様にとっての良し悪しが分かれます。

①は良く聞いて良く話すコミュニケーション重視ですが、②は学問的な診断や説明になりがちで不安になる診療をします。

広告など自院以外の力に頼りがちな動物病院の場合、獣医師・経営者としての信用や能力が欠如しているように感じます。

また、公務員や研究職を経て開業した獣医・若くて経験の浅い獣医は、自己流や曖昧な診療をし易いので注意して下さい。

愛玩動物看護師(国家資格)のレベルは?

一回目の試験は合格率が80%を超え、偏差値50以下でも合格できる難易度の低い国家資格になってしまいました。

現状ほぼ全員が実地不十分のまま現場に就くため、練習材料にされる・事故やトラブルが増える可能性があります。

愛玩動物看護師になったから、と安易にスタッフに採尿や採血などを任せる動物病院・獣医師には注意して下さい。

国家資格とは言え人格や適性まで保証するわけではないため、結局は本人と雇用する病院次第で大きく差が出ます。

評判が悪いのに診療を続けられるのはナゼ?

どんなに評判が悪く来院数や売上が少なくても、獣医師がいて親や近親者の財産があれば診療を続けられるのです。

そのため、ダメな獣医師の理解できない言動に怒りや不満を感じた飼い主様もたくさんいらっしゃることでしょう。

確かに学業は優秀なんでしょうが、常識や協調性に欠け、承認欲求やプライドだけは高い獣医師がたくさんいます。

結局、評判が悪い動物病院は色々な地域に必ず存在するので、利用する側が賢く慎重に選ぶことが重要になります。

獣医師やスタッフのユニフォームの違いは?

動物病院の制服には特に規定や決まりは無く、各動物病院で院長を中心に選び、用途に合わせて購入しています。

人間の医療用制服同様、定番の白衣系や色やデザインが豊富なスクラブ(術衣)系の組み合わせが多いようです。

中には「色柄物・各自で選択・当日貸出」など、センスを疑う非常識な使い方をしている動物病院もあるんです。

獣医師と従業員の区別がつかない、ネームプレートが無い、派手な柄物着用等で病院の対応レベルが分かります。

料金・接遇

避妊・去勢手術が安い動物病院って大丈夫?

いくら選択の自由があるとは言え、大切な家族、可愛がっている動物の命に「安さや手軽さ」を求めるのは感心できません

また、不妊手術は術後も動物との健全な共生が前提の手術ですが、常に「麻酔の危険性」があることも忘れてはいけません。

しかし、安さやボランティアを理由に、危険性を無視して安全配慮しない動物病院・獣医師が未だに存在するのも事実です。

術前検査だけでは安全を担保できないため、危険を察知・回避する診断力こそ獣医師に対して求められる技能だと思います。

セカンドオピニオンはどこに行ったらいい?

セカンドオピニオンとは、今通っている動物病院・獣医師の診断や治療に関して、他院(獣医師)の意見を求めることです。

何回か通院しても変わらない、対応や説明に疑問を感じた場合は、早めに診療の評判が良い動物病院を受診してみて下さい。

特に開業年数が浅い・高齢で古い知識・得意分野に偏りがある獣医師は、表面的な診断で終わってしまうケースがあります。

最近は、開業獣医の経験が浅いにもかかわらず、セカンドオピニオンを集客に利用する動物病院もあるため注意が必要です。

なぜ過剰なおもてなしやサービスが増える?

動物病院とは思えないサービスが増えた場合、獣医師以外の人間が運営の主導権を持っている可能性があります。

これらは来院数や売上が減少したり、従業員や飼い主様が定着しなくなった時の典型的なパターンとも言えます。

例えば、頻繁にクチコミに返信したり、広告やプレゼント攻勢など、違和感を感じる点が目立って多くなります。

いつも行く動物病院で集団退職や利用者減少があれば、内部で組織の崩壊や弱体化が起こっていると思われます。

同じ内容なのに料金の違いがあるのはナゼ?

動物病院法律的に料金を自由に設定して良いため、動物病院・内容毎に「料金設定(金額)の違い」があります。

基本的には、原価・地域相場・勤務医時代の病院の料金などを参考にして、院長や経営陣が決めていくと思います。

特に医療費は平等な生命への責任など「倫理観」が問われるため、気分や人によって値引するなど考えられません。

明細内容が分かりにくい、人によって料金が違う動物病院ほどいい加減な面が多く、安易に信用してはいけません。

なぜ動物病院の料金は極端に差があるの?

日本の獣医業は「学術研究,専門・技術サービス業」に分類され、人間の医療(保険)制度とは全く関係ありません

損保などペット保険適用が無い場合、基本的には施術料・薬代・機材使用料などを実費でご請求することになります。

また、難しい手術だったり特殊な医療機器・特別な治療法や薬品を使えば、それだけでかなり単価が高額になります。

結果的に百円単位から十万円超まで差が大きく、事前の説明や情報がないと飼い主様を困惑させることになるのです。

設備・活動

1.5次診療ってどういう意味ですか?

動物病院の1.5次診療は、ホームドクターでありながら高度な獣医療の提供を目指すという一部の動物病院の構想です。

このように「うちは他より優秀だ」と豪語する動物病院に限って、病院運営の根本的な部分が欠如していると思います。

結局1.5次診療を言い訳にして基本を軽視し、勤務医や従業員・設備機械を揃えて自己満足に浸っているだけなんです。

この先、ペットブームで勘違いしたまま機械や従業員を必要以上に抱える動物病院は、徐々に淘汰されていくでしょう。

※ホームドクター・地域に根差した・飼い主様目線など意味不明な文言には要注意

大きい動物病院や新しい動物病院は?

一般的な動物病院の場合「建物の大きさ・新しさ」と「診療・接客などレベルの高低」には全く関連性がありません。

新しい動物病院は開業当初だけ印象が良いのですが、徐々に院長の本性や経営面の未熟さを感じる点が増え始めます。

また、獣医師や職員の入れ替えが多い動物病院は、管理者に問題があることや全体の質が低いことを明示しています。

重要なのは、①院長が信頼できるか、②従業員のレベルが高いか、③自信を持って人に紹介できるか、という点です。

獣医師やスタッフが多い動物病院は?

一般的な動物病院の場合「獣医師やスタッフの人数」と「獣医療・接遇等の良し悪し」には全く関係性はありません。

獣医師が多くても経験や能力の個人差があるため、連携を徹底していないと単なる個人動物病院の集まりになります。

また、従業員が多くても「対応が遅い・悪い」動物病院は、個々の能力や管理体制に問題があることを示しています。

獣医師や従業員が多いところに限って、担当がよく代わる・料金が割高・対応が事務的など不便な点も多いようです。

TNRって何の略でどんな意味がある?

TNRとは、Trap(捕獲する)Neuter(不妊手術する)Return(元に戻す)の略語で、野良猫に関する愛護活動の一つです。

これに賛同する動物愛護(保護)団体や個人、および一部の動物病院・獣医師が避妊・去勢手術等を通じて活動しています。

ただし非常に問題やトラブルも多く、偏った考え方や利己的な思いが暴走する材料になってしまう傾向(恐れ)があります。

動物の命や動物との共生に対する考え方の変化から、今後は個人や団体、獣医師の倫理的・社会的責任が問われるでしょう。

キャットフレンドリーって何ですか?

猫に優しい動物病院を増やすべく国際猫医学会(ISFM)及び日本猫医学会(JSFM)が提唱している認定規格になります。

主旨は分かるんですが、実際は社会経験の未熟な獣医師たちが自己満足を集客に利用して逆効果になっていると思います。

出入口や受付は共用なのに無理な区分けで待合が狭くなったり、猫以外の飼い主様が利用しづらくなっては本末転倒です。

いくら理想や形式で外見だけを取り繕っても、院長自身の運営と診療に対する考え方を変えない限り本質は変わりません。

クチコミコメントの見方

ネット上の動物病院や獣医師に関するクチコミには、大きく3つのパターンがあります。

パターン1

最も多いのが初見(初めてor軽い内容で利用した)時の感想や印象です。

実際、近所に新しい動物病院ができたから、夜間当番だったので、など初めて利用された時の感想が割と多く見られます。

その他、トリミング・ワクチンなどで利用した方や初めて利用した方なども含めて、初見コメントが大部分を占めています。

結果的に、動物病院の実態や獣医師の人間性など細かいところまで把握できていない方が多いということもできます。

これらのことから、件数が多くても良い評価があっても「コメントだけでは一概に判断できない」と言えるのです。

パターン2

2番目に多いのがペットの体調不良やケガ、手術などで「(何回か)診療を受けた(利用した)上での感想です。

中でも「名医です」など技量に関する内容は信憑性に欠けるため、あくまでも一般の方の目線・感じ方程度に考えて下さい。

また「料金が良心的」という内容も「どんな明細を何処と比較しているか」全く不透明なため、一概に期待してはいけません。

逆に「悪い感想」には、実際に経験した具体的な内容や、獣医・スタッフの言動までを細かく表現しているものが多いと思います。

中には説明不足による事実誤認、単なるクレームや身勝手な内容もありますが、そもそも『動物病院側にも原因がある』という見方もできます。

パターン3

ネット上のコメントは上のパターンがほとんどですが、厄介なのが「嘘コメント」「間違いコメント」「ご祝儀コメントです。

「嘘コメント」が多いのは『動物病院まとめ系サイト』で、実際に利用したことが無い人が投稿しているケースがあります。

また、任意にアンケートを書かされたり、表示回数が評価点になったり、悪いコメントが削除されたりする「滅茶苦茶な基準のサイト」も普通に検索上位で表示されています。

フェイスブックに至っては「利用したことが無い」人まで高評価を付けられるため、評価数が多すぎる場合は注意して下さい。

他には病院を間違って投稿された「間違いコメント」、開業に携わった関係者・内覧会参加者・友人などの「ご祝儀コメント」が紛れ込んでいます。

ご注意下さい

ネット上のクチコミ投稿などで、事実と異なる根拠のない誹謗中傷により相手の名誉を著しく貶める内容を書き込みをした場合、名誉権侵害や業務妨害となり「名誉棄損(めいよきそん)罪」や「侮辱(ぶじょく)罪」に問われることがあります。

特に相手が国家資格を有する事業者である場合、弁護士費用まで含めると50万円~100万円の慰謝料が請求される可能性もあります。

もし投稿先を間違ってしまった、勘違いで非難してしまった場合などは、なるべく早く謝罪連絡・投稿の削除(訂正)をして下さい。

グーグルレビューの【件数】を見る

極端にレビュー件数が多いところには要注意!

グーグルのレビュー件数は、通常「開業~5年目位まで」は数件~30件前後、「5年以上」は大体20~50件程度が標準的だと思います。

件数が他より極端に多いところは、①開業年数が長い(院長が高齢/親子2世代継承)②ペットブーム中に開業した、などが考えられます。

また開業年数が少ない割に他より多いところは、①トリマーが独自に集客②動物関連団体や業者との提携③対象動物が多いなどが理由です。

高評価しかないから・件数が多いから良い動物病院というわけではないため、ご近所の評判や実際に利用してから判断しましょう。

グーグルレビューの【内容】を見る

星2つ以下の悪い評価の有無・内容をみて判断!

グーグルのレビューには5段階の星の数とコメントが付きますが、注目して欲しいのは「星2つ以下の数やコメント内容」です

いくら星5つがたくさんあっても、星2つ以下の「具体的で悪い評価コメント」の方が「実態の側面」を示唆しているように思います。

比較的新しいところは「良い評価とコメント」が先行しがちですが、実際には「運営・獣医療すべての経験値が浅い」という点も忘れてはいけません。

クチコミを見る時は、高評価コメントや星5つの数を見るより「星2つ以下の具体的なコメント」の有無・内容を確認しましょう。

③ホームページの【更新頻度】を見る

ホームページの有無・情報量・更新頻度で選ぶ!

ホームページ(以下、HP)やSNSは、動物病院のことを利用する皆様に知っていただくための重要な「情報発信ツール」です。

今の時代、情報が古い・少ないなど「有効利用されていない」HPやSNSは「自己満足・利用者軽視」の証拠とも言えます

中には自院HPよりSNS中心に情報発信、ネット広告乱発、手術画像を投稿、など「広告ガイドライン」に抵触しそうな倫理観の低い獣医師もいます。

自院HPやSNS、ウェブサービスなどの使い方には、院長(経営者)の性格や運営に対する考えを反映していると言っても過言ではありません。

※オリジナルの自院HP(独自ドメイン)や病院紹介専門サイトは違反にはなりません。
GoogleYahooなどの検索順位(結果)は動物病院の人気・信頼度とは直接関係ありません。

クチコミポイントの見方

グーグルレビューは【4.5点】が分かれ目になる!

グーグルのレビュー(以下、Gレビュー)ポイントは「評価点の平均」で算出されます。

そのため当然高い点数だけなら総合評価が高くなりますが、中に低い点数(3点以下)があれば総合評価が下がります。

その他のクチコミサイトの点数は「閲覧が多いか少ないか」や「有料会員かどうか」による例もあり、実際のところ信用できません。

Gレビュー件数(分母)が多い少ないにもよりますので、3点以下の存在が総合評価を大きく左右するのです。

ちなみに、Gレビュー件数(分母)が少なく高得点しかない場合は、高点数でも「累計利用者が少ない」と推察することができます。

総合的にレビューが20件以上ある動物病院の場合、総合評価4.5点が「分かれ目(分岐点)」になると言えるでしょう。

Gレビューは「減点法」のため3点以下の数が総合評価を左右し、多少5点が増えても総合評価点はあまり変わらない仕組みなのです。

件数が20件以上ある場合に限定すると『4.5点』以上は【良い~普通】、『4.5点未満』は【まあまあ~問題あり】という表現もできます。

評価5点の中にも「まだ獣医師・動物病院の本質に気付いてないんだろうなあ」とその後が心配なレビューも結構見かけます。

すべての利用者が点数を付けているわけではないため、良くも悪くもGレビューの点数だけで判断することはあまりおススメできません

混雑時間グラフの見方

グーグルの混雑時間グラフは当てにならない?

結論から言うと、グーグルの「混雑する時間帯」グラフは、ほぼ当てになりません。

実際、当院でも駐車場・待合とも一杯で駐車場に入れない車が路肩に並んでいても「混んでいません」と表示されていることが何度かありました。

前提条件として「スマホ内のGoogleロケーション履歴設定を有効にしている」必要があります。(基本的には無効状態)

その「ロケーション履歴」データを「数週間おきに収集」し、15分きざみで機械的に集計・比較されるものらしいです。

「リアルタイム表示」は理論上、今までの集計結果を元に最新データと比較したものなので、本当に「リアルタイム」と呼んでいいのか疑問です。

機械的な集計処理のため、表示の遅延や間違った処理(店舗が密集している、渋滞しやすい通りに面している等)をすることもあるようです。

※「リアルタイム表示が出やすい=スマホを持った人が頻繁に出入りしている」ことは事実です。

動物病院の場合、待合や駐車場の広さ(収容能力)、スタッフのスキル(対応能力)に違いや差があるため、混み具合の根本的な意味が違ってきます

スマホの設定有効化、集計の時間差などから実際と違うケースが多くなり、動物病院のように絶対数が少ない業種だと極めて信憑性に欠ける結果になるわけです。

さらには飲食店などと違い「混んでる動物病院が本当に良いのか」という『業種的な見方の違い』も考えなければいけません