動物を愛する全てのみなさまへ
STOP!カスハラ&誹謗中傷!
平素は、当院ならびに鹿児島県内動物病院のご利用、誠にありがとうございます。
私共は日頃より資格事業者として、事実もしくは事実を根拠とするご意見には真摯に耳を傾け、誠実に対応するべきだと考えております。
しかし「匿名の事実ではない批判」など、一方的で理不尽なネット上の投稿により、私共が社会的な信用を失ってしまうこともあります。
そのような匿名投稿は放置すると類例が増え、第2第3の加害者や被害者を生んでしまう危険性もあると思います。
動物を愛するみなさまにおかれましては、表題の件、今一度立ち止まってお考えいただきたいと切に願う次第です。
動物医療現場は緊張の連続
当たり前のことですが、動物医療は専門的で特殊な業務のため、利用者から理解されない部分が多いのも当然だと思います。
少人数体制の現場は、緊張感の中で終日多くの動物たちに向き合い、朝まで数時間おきに入院看護、休診日も朝夕のお世話や救急対応する気の休まらない毎日です。
理不尽な要求・心無い書き込み・身勝手な言動などにより、自信を失くしたり・眠れなくなったり・食事が喉を通らなくなったり、体調を崩すことだってあります。
獣医師・スタッフも飼い主様も神様ではありません、同じ『心のある』人間です。
真面目で誠実な人ほど、一部の心無い言動や書き込みが原因で虚無感や不安感・恐怖心にさいなまれ、診療・業務だけでなく日常生活にも支障が出てしまいます。
大部分の方にはご認識いただけると信じておりますが、一人でも一件でも不幸な事態に陥らぬよう未然に防ぐ意味でも、更なるご理解とご協力をお願い致します。
カスハラ・誹謗中傷する人
「自分が感じたのは事実だから嘘は言ってない!」「こっちは謝罪したからそっちも謝罪しろ!」など論点がズレた言動。
落ち度の無いいつも通りの対応でも「不愛想・無表情・冷たい」「人としてどうか・性格を疑う」など理不尽な人格攻撃。
自己中で自分を正当化し、優位性を主張する「歪(いびつ)な正義観・攻撃性」は、カスハラ・誹謗中傷をする人の特徴です。
匿名だから・頭にきたから、何をしても良い、何でも投稿して良いわけではありません。
数年前、カスハラ・誹謗中傷により尊い生命が失われたことで、ようやく法整備や官民連携した対策が強化されたばかり。
衝動的・感情的な言動で、相手だけでなく相手の家族や職場、当然最後は自分の家族や親族まで苦しめることになります。
家族や知人に「近隣トラブルを起こした」「感情的な投稿をした」人がいれば、今からでも遅くないので勇気を出して声をかけてあげて下さい。
動物たちを愛するように、自分以外の人のことを考えて[冷静になる・削除する・謝罪する]ほうが、遥かに『価値のある行動』だと思います。
さくらペットクリニック事務長(株式会社ヴェテリナ取締役)