Q&A
よくある疑問カテゴリー
※当ページは獣医療業界に関する当院の経験・調査をもとに編集しており、個人的なご質問にお応えしているものではありません。
病院の組織
-
動物病院やペットクリニックって医療機関ですか?
-
厳密には動物病院(獣医業)は医療機関ではありませんが、獣医療法で「動物診療施設」と定義されています。
標準産業分類では、人間の病院が医療・福祉、動物病院は「学術研究・専門・技術サービス部門」に入ります。
動物病院と同じ分類の中には、弁護士事務所・税理士事務所・建築設計事務所・社労士事務所などがあります。
動物病院内で使っている医療機器・設備・薬品類には、人間の病院と同じものも多いので診療施設となります。
-
動物医療センターとペットクリニックは何が違う?
-
一般的に、動物医療センター・動物病院・ペットクリニックなどは、名称による対応内容の大きな違いはありません。
動物病院・動物医療センター・ペットクリニック[以下、動物病院]は、基本的にはすべての診療科目に対応します。
ちなみに今あるセンターやグループは、群れや権威を好む獣医師によって作られたペットブーム期の形骸化組織です。
鹿児島県では実質「鹿大附属動物病院」が2次診療形態で、他は多少の違いがあっても1次診療形態となっています。
※形骸化組織:外見だけで実質的な意味を失っている集団
-
動物病院にも歯科・眼科・耳鼻科・皮膚科がある?
-
大部分の一般的な動物病院では、専門科名を病院の名前に付けたり、診療科目を限定した診療は行っておりません。
動物病院としては、基本的にすべての診療に対応していますが、対象とする動物の種類はそれぞれ違いがあります。
特に小動物は、食事や環境など獣医学以外にも影響を受けやすいので、広い視野と見識で診断する必要があります。
なお、動物病院によっては歯科や産科など、一部対応していない内容もあるため、事前に電話等で確認して下さい。
-
普通の動物病院と大学の動物病院の違いはナニ?
-
鹿児島県の場合、役割分担として一般動物病院が「1次診療形態」、大学附属動物病院が「2次診療形態」となります。
1次診療は、幅広く飼い主様と対象の動物を受け入れ、一番最初に診察・治療することになる動物病院とお考え下さい。
2次診療は、一般動物病院の紹介を受けて、人手や特殊な機材が必要な検査・手術に特化した役割を担う動物病院です。
1次診療もまともにできないのに、1.5次診療・先進医療・専門外来など見栄を張る動物病院もあるため要注意です。
-
犬・猫以外のペットを診る病院はナゼ少ないの?
-
鳥やエキゾチックアニマルを対象とする動物病院が少ないのは、大学の「獣医学部(獣医学)で学ばない」からです。
対象とする獣医の多くは、①独学で勉強する、②先に習得している獣医師・動物病院で学ぶ、などの過程を選びます。
鳥・エキゾを診る獣医師は性格や興味の片寄りが強いため、犬猫の扱いや診療にも大雑把な面が出てしまいがちです。
対象動物が多いと特別に思えるかもしれませんが、逆に飼い主様への配慮や獣医師の人間性などで評価が分かれます。
※エキゾチックアニマル(エキゾ):犬・猫・産業動物以外の動物の総称
運営・体制
-
夜間専門や24時間診療の動物病院ってあるの?
-
鹿児島県内では定期休診日の無い動物病院は数件ありますが、そもそも夜間専門や24時間診療体制の動物病院はありません。
動物病院の年中無休や長時間診療は、常に潤沢な人員と財源+高度な管理が不可欠なので、民間では現実的ではありません。
ただし、一般動物病院でも「カルテが有効な飼い主様の救急限定対応」など、独自の時間外対応をする動物病院もあります。
また、鹿児島地区獣医師会と鹿大動物病院が、電話予約のみで時間帯と地域を限定した夜間当番・夜間診療を行っています。
-
認定医や専門医がいる動物病院のほうがいい?
-
よくネット上で「認定医や専門医のいる動物病院を選べ」という情報がありますが、正直その選び方は「間違い」です。
通常、受診する約9割は1次診療形態なので、そこで認定医・専門医が必要と判断されれば紹介されることになります。
いかに的確な診断をする視野の広い獣医師に診てもらうかが重要なので、全く認定医・専門医である必要はありません。
ただでさえ研究者タイプの獣医師が多いため、経験や知識が偏っていると誤診・自己完結される危険性が高くなります。
-
特殊な設備や治療をしている動物病院がいい?
-
特殊な設備や治療法を導入している動物病院は、専用の処置や検査を行うため費用や動物への負担が大きくなります。
未承認の薬品やあまり普及していない治療法は、単価が高い割に不確定要素が多いという実験的な側面もあるんです。
珍しい機械や療法に頼る獣医師は、プライドが高く基本的な診療ができないのを誤魔化そうとする傾向も見られます。
後で後悔をしないためにも、的確な診断で無駄や危険を回避できる視野の広い獣医師が診る動物病院を選びましょう。
-
愛護活動や特定分野で有名なところがいい?
-
〇〇で有名などの言葉は人の思い込みやうわさが集積されて伝わるものなので、実際と異なるケースが多くなります。
また獣医療法には、飼育者等が獣医療サービスを正しく理解し適切に選択できるよう定められた広告制限もあります。
社会貢献・ボランティアなど院外での活動は、国家資格の特性上、獣医師会や自治体などを通して公式に行われます。
単独の愛護活動や自己中な診療など、専門家として立場をわきまえない動物病院は決まって評判が悪いのも事実です。
-
動物病院内ではどんな人が働いているの?
-
一般的な動物病院では、①獣医師、②看護スタッフ、③トリマー・ドッグトレーナー、④受付・事務員などが働いています。
①は獣医学部卒の国家資格取得者で、②③は3年制動物看護科や2年制動物専門学校出身が多く、②④は一般採用もあります。
2023年には「愛玩動物看護師」という国家資格もできましたが、様々な動物関係の認定(公認)資格を持つ従業員もいます。
大部分の動物病院では、主に②③のスタッフが電話・来院対応から獣医療補助・入院お預かり管理まで幅広く従事しています。
ネット情報
-
ホームページで医療機器の紹介は必要なの?
-
自院のホームページで医療設備や新規導入機器を紹介したり、症例研究や発表歴を掲載している動物病院をよく見かけます。
果たして、動物病院を探す時に「医療機器の種類や獣医師の経歴」を基準に選ぶ飼い主様がどの位いらっしゃるでしょうか?
これらは動物への愛情よりも学問や研究・権威に関心が高い証拠であり、動物や利用者にとって有益な情報とは思えません。
機械や肩書で自分を誇示する獣医師は、表面的に優しい先生と感じても内面は学問や権威に関心が強い研究者志向なんです。
-
グーグルレビュー件数に差があるのはなぜ?
-
クチコミ件数は「年数の長さや対象動物の数」でも違いがあり、数が多いから・高評価だから良い動物病院とは限りません。
実は、保護猫の愛護手術やペット業者との提携など、外部からの要求を無節操に受け入れる動物病院ほど件数が多いんです。
それらの動物病院には、初めて利用した方や割引目当てで利用した方など、一見さんのレビューが多く付く特徴があります。
件数が多くても、待ち時間が長い・対応がおかしいなど疑念を抱いて、途中から別の動物病院に替わる割合も高いようです。
※一見(いちげん)さん:利用自体が初めての方や特定の目的のみで利用する方
-
「名医です」とか「料金が良心的」は本当?
-
ネット上に存在するクチコミやレビューは、初めて利用した時の印象や個人的・一時的な感想が大部分を占めています。
新しい動物病院やトリミング・ワクチン接種などでご利用の場合、優しい・きれいなど表面的な高評価が多くなります。
なお、費用や獣医師の技量に関するレビューは、それぞれ内容が異なり極めて専門的であるため全く参考になりません。
特に、利用経験や知識が少ない方・感動しやすい方は、大げさな表現になりがちなので惑わされないようにしましょう。
-
SNS主体で情報発信している動物病院は?
-
動物病院や獣医師がSNSなどを利用する場合、自分たちの社会的立場や影響を考えた「制限や自重」が必要だと思います。
動画配信サイトやSNSは、不特定多数が閲覧できるので、内容次第では獣医療法等に抵触する可能性が高くなるからです。
実際に利用していない無関係な人も評価・コメントできるため、飼い主様が正しく判断できなくなる危険性があるのです。
SNSや動画配信を多用する獣医師は、承認欲求が強く、資格事業者としての節度や品位に欠ける性格の人が多いようです。
-
クチコミサイトはどのくらい信用できる?
-
そもそもネット上のレビューやクチコミは、投稿者や内容が不透明で確証が持てないものであることをご理解下さい。
その中でも割と病院の体質が分かるのは、グーグルクチコミの「悪い評価の数や内容と病院側の対応」だと思います。
まとめ系サイトのほとんどは、悪いレビュー削除・クチコミ捏造など信じられない操作が当たり前に行われています。
そんな悪評サイトにもかかわらず有料登録する動物病院こそ、自ら世間知らずで常識が無いことを表しているのです。
病院の利用
-
待合や駐車場が一杯なのは人気だから?
-
いつも混んでいる・待ち時間が長い理由は、人気とは全く関係なく院長の考え方や病院のレベルの低さにあると言えます。
いつも混む動物病院は、自分たちの改善や努力をせず、人や機械を増やすことしかできない低レベルの運営をしています。
滞在時間が長くなる主な要因は、①業務能力が低い、②団体や業者の受入れ、③愛護手術やトリミングで集客、などです。
①~③があると適正な診療が受けられない、事故やトラブルが起きやすいなど嫌な思いをされることが増えてしまいます。
-
別の動物病院に移っても大丈夫ですか?
-
初めて行った、今通っている動物病院が本当に良いか確かめる意味でも、飼い主様が自由に選択・変更して大丈夫です。
先に体調不良などで動物病院を受診をしてから変更される場合は、料金明細・検査結果・処方薬などを持参して下さい。
何回か行ったけど「待ち時間が長い・対応が悪い」など不信感や嫌悪感を感じ始めたら、早めに他院を利用しましょう。
特に動物病院の利用経験が少ない方は、親切・優しいなど一時的な感想で過度に信用し過ぎないように注意して下さい。
-
動物病院って予約が必要なんですか?
-
動物病院には受付に対する考え方に違いがあり、多数を占める「ゆるゆる系」と極一部の「しっかり系」に別れます。
受付に対する考え方がいい加減な「ゆるゆる系」は、来院が集中しやすく長時間待たされることが常態化しています。
待たせても気にならない無神経な病院なのに、なぜか人気があると勘違いしている獣医師や飼い主様が多いようです。
逆に電話応対や予約管理ができている「しっかり系」は、来院が集中しても対応が早く流れがスムーズだと思います。
-
動物病院の予約はキャンセルできる?
-
当院の場合、キャンセルは可能ですが、①受診・購買等、②お預かり・ケア、でキャンセル料に違いがあります。
①は「来院する」予約で、内容を事前に把握・待ち時間の軽減等が目的のためキャンセル料金は必要ありません。
②は「場所や人員を占有する」予約で、病院側や他の飼い主様に迷惑がかかるためキャンセル料金が発生します。
そもそも、来院対応がいい加減な動物病院ほどトラブルや迷惑行為に振り回されやすいので十分注意して下さい。
-
行く前に動物病院の評判を知るには?
-
最初の頃は印象が良かったけど、徐々に不満や不信感を感じて動物病院を替える飼い主様がたくさんいらっしゃいます。
個人的にはネットで調べることしかできませんので、できれば「経験豊富なご近所様やお知り合いに相談」して下さい。
また、ご自身が気になる動物病院を利用して「獣医師・スタッフの対応や相性を比べる」ことで納得できると思います。
クチコミ・レビューに関しては「それぞれ内容や感じ方が違う・投稿するのは極一部」という点を前提にご判断下さい。
医師・職員
-
何を見れば良い動物病院か見分けられる?
-
正直なところ、良い動物病院かどうかの感じ方は、飼い主様それぞれの価値観や評価点が違うため単純な定義はできません。
ただし経営者の性格は組織全体に反映されるので、従業員の表情や動き、待合が整理されているかを観察すれば分かります。
今どき「年中無休・24時間・大きい・獣医師が多い・専門医がいる」などは、良い条件とは言えず何の説得力もありません。
逆に、飼い主様対応・情報開示・従業員教育・設備や運営面の配慮、獣医師の診断力等が一次診療では大切なことなんです。
-
獣医師のどこを見れば良い悪いが分かる?
-
獣医師は、①動物や人が好きなのか、②獣医学が好きなのかの割合で、動物や飼い主様にとっての良し悪しが分かれます。
①は良く聞いて良く話すコミュニケーション重視ですが、②は学問的な診断や説明になりがちで不安になる診療をします。
予防接種等では大きな違いが出ないため、個別の症状をどう診断し、その後どう対応したかで獣医師の力量が分かります。
なお、公務員や研究職から転職した獣医・若くて経験の浅い獣医は、自己流や曖昧な診療をし易いので十分ご注意下さい。
-
愛玩動物看護師(国家資格)のレベルは?
-
一回目の試験は合格率が80%を超え、偏差値50以下でも合格できる難易度の低い国家資格になってしまいました。
現状ほぼ全員が実地不十分のまま現場に就くため、練習材料にされる・事故やトラブルが増える可能性があります。
愛玩動物看護師になったから、と安易にスタッフに採尿や採血などを任せる動物病院・獣医師には注意して下さい。
国家資格とは言え人格や適性まで保証するわけではないため、結局は本人と雇用する病院次第で大きく差が出ます。
-
評判が悪いのに診療を続けられるのはナゼ?
-
どんなに評判が悪く来院数や売上が少なくても、獣医師がいて親や近親者の財産があれば診療を続けられるのです。
そのため、ダメな獣医師の理解できない言動に怒りや不満を感じた飼い主様もたくさんいらっしゃることでしょう。
確かに学業は優秀なんでしょうが、常識や協調性に欠け、承認欲求やプライドだけは高い獣医師がたくさんいます。
結局、評判が悪い動物病院は色々な地域に必ず存在するので、利用する側が賢く慎重に選ぶことが重要になります。
-
獣医師やスタッフのユニフォームの違いは?
-
動物病院の制服には特に規定や決まりは無く、各動物病院で院長を中心に選び、用途に合わせて購入しています。
人間の医療用制服同様、定番の白衣系や色やデザインが豊富なスクラブ(術衣)系の組み合わせが多いようです。
中には「色柄物・各自で選択・当日貸出」など、センスを疑う非常識な使い方をしている動物病院もあるんです。
派手な柄物、獣医師と従業員の区別がつかない、名札を付けていないなどを見れば病院レベルの判別ができます。
料金・接遇
-
避妊・去勢手術が安い動物病院って大丈夫?
-
いくら選択の自由があるとは言え、大切な家族、可愛がっている動物の命に「安さや手軽さ」を求めるのは感心できません。
また、不妊手術は術後も動物との健全な共生が前提の手術ですが、常に「麻酔の危険性」があることも忘れてはいけません。
しかし、安さやボランティアを理由に、危険性を無視して安全配慮しない動物病院・獣医師が未だに存在するのも事実です。
術前検査だけでは安全を担保できないため、危険を察知・回避する診断力こそ獣医師に対して求められる技能だと思います。
-
セカンドオピニオンはどこに行けばいい?
-
セカンドオピニオンとは、今通っている動物病院・獣医師の診断や治療に関して、他院(獣医師)の意見を求めることです。
何回か通院しても変わらない、対応や説明に疑問を感じた場合は、早めに診療の評判が良い動物病院を受診してみて下さい。
特に、開業年数が短い・高齢で知識が古い・得意分野に偏りがある獣医師は、誤診や間違った治療をするケースがあります。
最近では臨床獣医の経験が浅いにもかかわらず、セカンドオピニオンを集客に利用する動物病院もあるため注意が必要です。
-
最近やたら広告を出し始めた動物病院は?
-
獣医師以外の人間が運営の主導権を持つと、過剰なサービスや宣伝など、今まで無かった行動が目立ち始めます。
これらは来院数や売上が減少したり、従業員や飼い主様が定着しなくなった時の典型的なパターンとも言えます。
例えば、頻繁にクチコミに返信したり、広告やプレゼント攻勢など、違和感を感じる点が目立って多くなります。
いつも行く動物病院で集団退職や利用者減少があれば、内部で組織の崩壊や弱体化が起こっていると思われます。
-
同じ内容でも料金の違いがあるのはナゼ?
-
動物病院は法律的に料金を自由に設定して良いため、動物病院・内容毎に「料金設定(金額)の違い」があります。
基本的には、原価・地域相場・勤務医時代の病院の料金などを参考にして、院長や経営陣が決めていくと思います。
特に医療費は平等な生命への責任など「倫理観」が問われるため、気分や人によって値引するなど考えられません。
明細内容が分かりにくい、人によって料金が違う動物病院ほどいい加減な面が多く、安易に信用してはいけません。
-
なぜ動物病院の料金は極端に差があるの?
-
日本の獣医業は「学術研究,専門・技術サービス業」に分類され、人間の医療(保険)制度とは全く関係ありません。
損保などペット保険適用が無い場合、基本的には施術料・薬代・機材使用料などを実費でご請求することになります。
また、難しい手術だったり特殊な医療機器・特別な治療法や薬品を使えば、それだけでかなり単価が高額になります。
結果的に百円単位から十万円超まで差が大きく、事前の説明や情報がないと飼い主様を困惑させることになるのです。
設備・活動
-
1.5次診療ってどんな意味ですか?
-
動物病院の1.5次診療は、ホームドクターでありながら高度な獣医療の提供を目指すという一部の動物病院の妄想です。
このように「他よりレベルが高い」と主張しがちな動物病院は、病院運営や診療の大切な部分が欠如していると思います。
結局1.5次診療を言い訳にして基礎を軽視し、勤務医や従業員・設備機械を揃えて自己満足に浸っているだけなんです。
ペットブームで勘違いしたまま設備や人員を過剰に抱える動物病院では、すでに内部崩壊や利用者離れが起こっています。
※ホームドクター・地域に根差した・飼い主様目線など意味不明な文言には要注意
-
大きい動物病院や新しい動物病院は?
-
一般的な動物病院の場合「建物の大きさ・新しさ」と「診療・接客などレベルの高低」には全く関連性がありません。
新しい動物病院は開業当初だけ印象が良いのですが、徐々に院長の本性や経営面の未熟さを感じる点が増え始めます。
また、獣医師や職員の入れ替えが多い動物病院は、管理者に問題があることや全体の質が低いことを明示しています。
重要なのは、①院長が信頼できるか、②従業員のレベルが高いか、③自信を持って人に紹介できるか、という点です。
-
獣医師やスタッフが多い動物病院は?
-
一般的な動物病院の場合「獣医師やスタッフの人数」と「獣医療・接遇等の良し悪し」には全く関係性はありません。
獣医師が多くても経験や能力の個人差があるため、連携を徹底していないと単なる個人動物病院の集まりになります。
また、従業員が多くても「対応が遅い・悪い」動物病院は、個々の能力や管理体制に問題があることを示しています。
獣医師や従業員が多いところに限って、担当がよく代わる・料金が割高・対応が事務的など不便な点も多いようです。
-
TNRって何の略でどんな意味がある?
-
TNRとは、Trap(捕獲する)Neuter(不妊手術する)Return(元に戻す)の略語で、野良猫に関する愛護活動の一つです。
これに賛同する動物愛護(保護)団体や個人、および一部の動物病院・獣医師が避妊・去勢手術等を通じて活動しています。
ただし非常に問題やトラブルも多く、偏った考え方や利己的な思いが暴走する材料になってしまう傾向(恐れ)があります。
動物の命や動物との共生に対する考え方の変化から、今後は個人や団体、獣医師の倫理的・社会的責任が問われるでしょう。
-
キャットフレンドリーって何ですか?
-
猫に優しい動物病院を増やすべく国際猫医学会(ISFM)及び日本猫医学会(JSFM)が提唱している認定規格になります。
主旨は分かるんですが、実際は社会経験の未熟な獣医師たちが自己満足を集客に利用して逆効果になっていると思います。
出入口や受付は共用なのに無理な区分けで待合が狭くなったり、猫以外の飼い主様が利用しづらくなっては本末転倒です。
いくら理想や形式で外見だけを取り繕っても、院長自身の運営と診療に対する考え方を変えない限り本質は変わりません。