クチコミ&レビュー
クチコミの現状と実態
良い動物病院は極端に多くない?!
平成のペットブーム(1990年 ~ 2010年頃)にはペットを飼う人が急激に増加し、ネット上にも虚実混交たくさんのクチコミやレビューが投稿されました。
短期間の急増のため、当時の人達は「動物を飼うこと・動物医療・動物病院・獣医師」についての知識や理解が追い付かなかったことは容易に想像できます。
同じように、小動物医療のほうも今よりはるかに実績や情報等が少なく「ほぼ手探り状態」で診療対応していた事実も否めません。
そこに当時は色々な投稿系サイトが登場していたため、飼い主様の思いを容易に吐き出すこと(投稿)ができる背景もありました。
ところが、ペットブーム収束後10年程経った2020年頃から、動物病院に関するクチコミ・レビューの投稿数・投稿頻度が明らかに減り始めたのです。
これは、①飼い主様の動物と向き合う経験値が高くなったこと、②動物病院が身近に増えて比較できるようになったこと、によるものと推察できます。
最近では、クチコミが極端に多くなくても「信頼される・選ばれる動物病院」には目の肥えた飼い主様が評判や紹介で集まるようになっているのです。
皆様が利用しているところは、レビューが他より極端に多い動物病院ではありませんか?
クチコミが極端に多い理由
ここでは、グーグルレビューで他よりクチコミ件数が極端に多い「動物病院の裏側」を解説します。
動物病院を開業する場合、一般の飼い主様の他「ペット販売業者・動物保護団体」を受け入れれば『来院や手術』が確実に増えます。
管理頭数が多い「ペット販売業者・動物保護団体」は、のちに来院増に繋がることを理由に動物病院側へ値引きや特典を要求します。
これに対し、多くの自信過剰・承認欲求が強い獣医師は、良いことをしている・求められてるとノボセ上って要求を呑んでいきます。
その後、業者や団体から購入・譲受した飼い主様は特典を受けるため、紹介された動物病院を利用することで来院が増える構図です。
但しこの構図を受け入れた結果、非常に問題やトラブルの多い動物病院になってしまい、利用者が離れていくケースが多いようです。
この『ペット版マルチ商法』とも思える仕組み自体に違法性はありませんが、外部から分からないだけにその影響は計り知れません。
こうしてペットブームは、間違った善意を盾に動物を介して私利私欲を満たす輩を生んでしまった、と言っても過言ではありません。
地域によって飼い主様の温度差が大きい
人口が多い地域とその近隣地域を比べると、動物の医療に対する考え方に明らかな温度差を感じます。
中心部地域では既に新規投稿数や頻度が減りましたが、周辺ではまだ初々しいクチコミが見られます。
内容が表面的な投稿をされる方は、動物病院・動物医療のことを余りご存じでないことが分かります。
ペットブーム景気の波に乗った動物病院
ペットブーム中(1985~2010)に開業した動物病院には、連日相当な数の来院があったようです。
当時の典型的なブームに乗った一例は「移転拡張・人員増加・分院またはグループ化」などでした。
ただし、ブーム当初の獣医師は高齢&古い考えのため、診療・経営全般に悪影響が出始めています。
トリミングスタッフが複数いる動物病院
トリミングは基本的に健康なワンちゃん対象なので、余程の失態が無い限り良いクチコミが付きます。
トリミング利用者は朝夕に集中来院するため、待ち時間が長くなり人気があるような演出になります。
トリミングで高評価が付いても、主体の動物病院が良いというわけではありませんのでご注意下さい。
ブリーダー・ペットショップを特別扱いする動物病院
ブリーダーやペットショップの要請で、ワクチンや避妊去勢手術を割引している動物病院があります。
生体購入した飼い主様も、特典を受けられる動物病院として利用するのでクチコミ数が多くなります。
損得勘定で割引を求める業者、深く考えず引き受ける動物病院は、ペットブームの「負の遺産」です。
動物の保護団体・保護活動家を特別扱いする動物病院
保護団体や保護活動家から要求されて、ワクチンや避妊去勢手術の値引きをする動物病院があります。
保護動物を譲受した飼い主様が、案内された動物病院を利用することになりクチコミが多く付きます。
自己主張の強い関係者らにより、一般の飼い主様が委縮して病院の印象や雰囲気が悪くなるようです。
犬猫以外に鳥・エキゾを診療対象にしている動物病院
鳥やエキゾ系動物の飼い主様は、もともと数が少ない受入れ先動物病院の中から選ぶしかありません。
対象動物の種類が多い動物病院は、犬猫+αの飼い主様が利用するため必然的にクチコミが増えます。
鳥・エキゾ系の利用頻度や対応も限られることから、センシティブな印象が投稿されやすいようです。
クチコミの種類
ネット上の動物病院や獣医師に関するクチコミには、大きく3つのパターンがあります。
パターン1
一番多いのは予防接種やトリミングなど「初めて利用した時の感想」です。
実際、近所に新しい動物病院ができたから、夜間当番だったので、など初めて利用された時の感想がかなり多く見られます。
その他、予防接種・トリミングなど軽い内容で利用した方や転院された方など「初見のコメント」が大部分を占めています。
他と比べることが無いため、動物病院の実態や獣医師の人間性など全体を把握できていない方が多いということもできます。
経験や理解が浅いため「優しい・きれい・おしゃれ・丁寧・人気」など、極表面的な感想で高評価を付ける特徴があります。
パターン2
二番目に多いのは診察や治療処置など「何回か利用した上での感想」です。
中でも「名医です・腕がいい」など、獣医師ではない一般の方が獣医師の技量を批評している時点で全く参考になりません。
また「料金が安い・良心的」という内容も、どんな明細内容を何処と比較しているか全く分からないため意味がありません。
逆に「悪い感想」には、実際に経験した具体的内容や獣医師・スタッフの言動まで細かく記載しているものが多いようです。
中には事実誤認・単なるクレーマーや身勝手な意見もあり、一方的に動物病院側が悪いというわけではない場合もあります。
パターン3
ネット上のコメントは上のパターンがほとんどですが、厄介なのが「嘘コメント・間違いコメント・ご祝儀コメント」です。
「嘘コメント」が多いのは『動物病院まとめ系サイト』で、実際に利用したことが無い人が投稿しているケースがあります。
また、コメントの捏造や悪いコメントの削除などを行う「滅茶苦茶な基準のサイト」も普通に検索上位で表示されています。
SNSに至っては「利用したことが無い」人まで誰でも高評価を付けられるため、評価数が多すぎる場合は注意して下さい。
他には、投稿先を間違っているコメント、病院建設関係者・内覧会参加者・友人などのご祝儀コメントが紛れ込んでいます。
クチコミの見分け方
①グーグルレビューの【件数】を見る
極端にレビュー件数が多いところには要注意!
グーグルのレビュー件数は、通常「開業~5年目位まで」は数件~30件前後、「5年以上」は大体20~50件程度が標準的だと思います。
件数が他より極端に多いところは、①開業年数が長い(院長が高齢/親子2世代継承)、②ペットブーム中に開業した、などが考えられます。
また開業年数が少ない割に他より多いところは、①トリマーが独自に集客、②動物関連団体や業者との提携、③対象動物が多いなどが理由です。
高評価しかないから・件数が多いから良い動物病院というわけではないため、ご近所の評判や実際に利用してから判断しましょう。
②グーグルレビューの【内容】を見る
星2つ以下の悪い評価の有無・内容をみて判断!
グーグルのレビューには5段階の星の数とコメントが付きますが、注目して欲しいのは「星2つ以下の数やコメント内容」です。
いくら星5つがたくさんあっても、星2つ以下の「具体的で悪い評価コメント」の方が「実態の側面」を示唆しているように思います。
比較的新しいところは「良い評価とコメント」が先行しがちですが、実際には「運営・獣医療すべての経験値が浅い」という点も忘れてはいけません。
クチコミを見る時は、高評価コメントや星5つの数を見るより「星2つ以下の具体的なコメント」の有無・内容を確認しましょう。
③ホームページの【更新頻度】を見る
ホームページの有無・情報量・更新頻度で選ぶ!
ホームページ(以下、HP)やSNSは、動物病院のことを利用する皆様に知っていただくための重要な「情報発信ツール」です。
今の時代、情報が古い・少ないなど「有効利用されていない」HPやSNSは「自己満足・利用者軽視」の証拠とも言えます。
中には自院HPよりSNS中心に情報発信、ネット広告乱発、手術画像を投稿、など「広告ガイドライン」に抵触しそうな倫理観の低い獣医師もいます。
自院HPやSNS、ウェブサービスなどの使い方には、院長(経営者)の性格や運営に対する考えを反映していると言っても過言ではありません。
※オリジナルの自院HP(独自ドメイン)や病院紹介専門サイトは違反にはなりません。
※GoogleやYahooなどの検索順位(結果)は動物病院の人気・信頼度とは直接関係ありません。
クチコミ評価点とは
グーグルレビューは【4.5点】が分かれ目になる!
グーグルのレビュー(以下、Gレビュー)ポイントは「評価点の平均」で算出されます。
そのため当然高い点数だけなら総合評価が高くなりますが、中に低い点数(3点以下)があれば総合評価が下がります。
その他のクチコミサイトの点数は「閲覧が多いか少ないか」「有料会員かどうか」による例もあり、実際のところ全く信用できません。
Gレビュー件数(分母)が多い少ないにもよりますので、3点以下の存在が総合評価を大きく左右するのです。
ちなみに、Gレビュー件数(分母)が少なく高得点しかない場合は、高点数でも「累計利用者が少ない」と明確に予想できます。
総合的にレビューが20件以上ある動物病院の場合、総合評価4.5点が分かれ目(分岐点)になると言えるでしょう。
Gレビューは「減点法」のため3点以下の数が総合評価を左右し、多少5点が増えても総合評価点はあまり変わらない仕組みなのです。
件数が20件以上ある場合に限定すると『4.5点』以上は【良い~まあまあ】、『4.4未満』は【要注意~問題あり】という表現もできます。
件数が少なくて5点のところは「まだ獣医師・動物病院の実態に気付いてないんだろうなあ」と心配になるレビューも結構見かけます。
すべての利用者が点数を付けているわけではないため、良くも悪くもGレビューの点数だけで判断することはあまりおススメできません。
混雑時間グラフとは
グーグルの混雑時間グラフは当てにならない?
結論から言うと、グーグルの「混雑する時間帯」グラフは、ほぼ当てになりません。
実際、当院でも駐車場・待合とも一杯で駐車場に入れない車が路肩に並んでいても「混んでいません」と表示されていることが何度かありました。
前提条件として「スマホ内のGoogleロケーション履歴設定(初期設定は無効)を有効にしている」必要があります。
その「ロケーション履歴」データを「数週間おきに収集」し、15分きざみで機械的に集計・比較されるものらしいです。
「リアルタイム表示」は理論上、今までの集計結果を元に最新データと比較したものなので、本当に「リアルタイム」と呼んでいいのか疑問です。
機械的な集計処理のため、表示の遅延や間違った処理(店舗が密集している、渋滞しやすい通りに面している等)をすることもあるようです。
(※リアルタイム表示が出やすい=スマホを持った人が多く出入りしていた・長く滞在していた)
動物病院の場合、待合や駐車場の広さ(収容能力)、スタッフのスキル(対応能力)に違いや差があるため、混み具合の根本的な意味が違ってきます。
スマホの設定有効化、集計の時間差などから実際と違うケースが多くなり、動物病院のように絶対数が少ない業種だと極めて信憑性に欠ける結果になるわけです。
さらには飲食店などと違い「混んでる動物病院が本当に良いのか」という『業種的な見方の違い』も考えなければいけません。